白状します。使用量、溶けました!!
Fable初期、Proプラン(約3,500円)と使用クレジット(約5,000円分の課金)でミュージックビデオを作ろうとしました。
サブスクの使い放題が止まったら使用クレジットで補う作戦でした。まぁ、ひらたく言うとお安く済ませたかったんです、、、
ところが、いざサブスク枠がとまって使用クレジットでFableを動かそうとした瞬間!!!
何も生成せずクレジットが消し飛びました💦
Maxプランを3週間使い倒した、今ならこの現象を説明できます。これからFableを使う人はもちろん・Fableを節約して使う方法を知りたい人にも役にたつ記事だと思います。
あとで読もうと思ったら忘れないうちに保存やシェアで読み返しやすいようにするのが良いのでは?と思います
Claudeの最上位モデル「Fable」とは
頭の良さはケタ違いなんですが、燃費もケタ違いです。調子に乗って一日使うと、Maxプランの使用量バーがみるみる減っていく。【頼れるけど維持費がすごいヤツ】です。
でも、いくつかの運用ルールを入れたら、体感でかなり変わりました。
今日はその全部を、理屈つきで置いていきます。先に結論だけ言うと——
節約とは、我慢することじゃない。「AIの記憶の仕組み」に合わせて、仕事の流れを組み替えることです。
まず理屈から。AIは、何も覚えていない
意外と知られていないんですが、Claudeは会話を「覚えて」いません。
メッセージを送るたびに、裏側ではそれまでの会話履歴ぜんぶ➕設定ファイルぜんぶをAIに読み直させています。
つまり、長い会話の後半に「ありがとう」を一言いれたとき、AIは本一冊ぶんの書類をぜんぶ読み返してから回答しています。
イメージは「作業机」です。
会話が長くなるほど、机の上に書類が積み上がる。そして毎回、机の上の書類を全部読み直してから返事をしている。
救いはあって、「前回とまったく同じ書類の山」なら、読み直しは約10分の1のコストで済む仕組みがあります(プロンプトキャッシュといいます)。
ただしこれ、書類の山の途中を1枚でも差し替えると、そこから下は全部読み直しという、そこそこ繊細で、まあまあ気難しい仕組みでもある。
この2つ——「毎回全部読む」「同じ山なら10分の1」——さえ頭に入れば、省エネ術は全部つながります。原則は3つです。
原則1: 机の上を軽くする
チャットは細かく切る。別れ際に「引き継ぎ書」を書かせる
一番効くのがこれ。ひとつのチャットで延々と作業を続けない。
タスクの区切りが来たら、こう頼みます。
「ここまでの経緯・決定事項・次にやることを、新しいチャットに引き継げる形でまとめて」
出てきた引き継ぎ書を持って、新しいチャットへ。
机の上が空っぽの状態から再スタートするので、1メッセージあたりの消費がガクッと減ります。
長い会話の後半は「賢いけど激重」になっているので、切ったほうが返事の質も上がる!と覚えておいください。
失敗したら、要約より「巻き戻し」
ここで初めて「スラッシュコマンド」が出てきます。
といっても難しくない。AIに話しかけている入力欄に、「/」から始まる一言を打ち込むだけです。
「/」と打ったら候補メニューが出るので、選んでEnter。
AIへのおしゃべりではなく、「アプリの命令ボタンを文字で押している」感覚です。
`/rewind` や `/usage` は、打ってEnterするだけで動きます。一方 `/compact` のように後ろに注文を足せるものもあって、`/compact 決定事項だけ残して` と書けば要約の方針を指定できる(何も書かなければおまかせ)。候補メニューに説明が出るので、迷ったらまず単体で打ってみて、足りなければ後ろに書き足す、で大丈夫です。
途中で変な方向に進んだとき、会話を要約(/compact)して仕切り直す方法もあります。でも公式ドキュメントによると、失敗パスを捨てたいだけなら /rewind(巻き戻し)のほうが安い。
理屈は例の書類の山です。巻き戻しは「すでに読んだことのある山に戻るだけ」なのでほぼタダ。要約は「新しい書類の山を作り直す」ので、読み直しコストが発生する。使い分けはこうです。
- 作業がひと区切り → /compact(または引き継ぎ書で新チャット)
- 失敗をなかったことにしたい → /rewind
常駐させる指示ファイルはダイエットする
CLAUDE.mdという、AIへの常時指示ファイルがあります。
「そんなの知らない」という人も、セットアップのどこかで作られていて、知らないうちに存在していることが多い(ホームフォルダの `.claude` という隠しフォルダの中にいます)。
これ、すべてのチャットの机に最初から置かれる書類です。ここが太っていると、何をするにも税金がかかる。
公式の推奨は200行以下(行=ファイル内のテキストの行数です)。実測で、100行→35行に絞ったらキャッシュの効きが89%→95%に改善した人もいるそうです。
特定の作業のときだけ必要な手順書は、スキル(呼ばれたときだけ読まれる仕組み)に逃がすのがコツ。使っていない連携ツール(MCPサーバー)も、/contextで確認して棚卸ししましょう。
「けっきょく、どうすればいいの?」という声がきこえます
わかります、ボクも良くわかりませんw
CLAUDE.mdを最適化したい、トークン消費を抑えるたい
と、Claudeに言ってみてください
原則2: 社長に皿洗いをさせない
オーケストレーション——Fableは指揮、作業は部下へ
Fableは時給の高い社長です。
社長に単純作業をさせたら、それだけで会社(財布)が傾く。
なので僕は、AIへの指示ファイルに「あなたは計画・分解・統合だけをやれ。実装や量産作業は、安いモデルのサブエージェントに委譲しろ」と書いています。
Fableが仕事を設計し、SonnetやHaiku(格安の後輩モデル)が手を動かし、Fableが検収する体制です。
これの何がいいって、コストだけじゃない。社長の机が作業メモで汚れないんです。
部下が読んだ1万行のログは部下の机の上だけで完結して、社長の机には「報告書1枚」しか載らない。原則1と原則2は、実はつながっています。
さらに一歩進めて、ふだんの社長は一段安いモデル(Opus)に任せる方法もありあます。
Fableを会長にするイメージです。重要な設計の判断とか、2回直しても直らないバグの原因究明とか、「間違えると手戻りが大きい場面」だけ会議室に呼ぶ。
ご意見番(Fable)を常駐させないこと、これが使用量(トークン)節約に一番効きました。
で、「オーケストレーションって難しそう」と思うじゃないですか?
難しくないですw
チャットにこう打つだけです。
「Fable軸のオーケストレーションを組んで」
「Opus軸でFableを使うオーケストレーションを組んで」
これだけで、AIが自分で体制を組みます。2つの軸の違いはこうです。
Fable軸(社長がFable)
・すべての判断が最高品質。設計の分岐点や、難しいバグと格闘するチャットはこっち
・そのぶん燃費には目をつぶる。Fableだけでやるよりはマシ
・毎日やる簡単な業務向きではない
Opus軸(社長はOpus、Fableが会長)
・日常はこれで十分。燃費がまったく違う
・難所だけFableを呼ぶので、仕上がりはほぼ落ちない
・迷ったらこっち。ボクの標準体制もこれ
※ただし途中からFable軸に切り替えない!これ大事!理由はつぎ
モデル選びは「セッションの頭」で決める
地味だけど大事な注意点。
書類の山(キャッシュ)はモデルごとに別なので、会話の途中でモデルを切り替えると、次のターンは全部読み直しになります。
解決できない問題がきたら、
引き継ぎ書を書かせてから新しいチャットをひらきFable軸で再開する
迷う仕事は、先に計画だけ承認する(プランモード)
複雑なタスクをいきなり走らせると、間違った方向に大量生産→全部やり直し、が起きます。これが一番高い。先にプランモード(Shift+Tab)で計画だけ出させて、OKしてから実行させると、手戻りのコストが消えます。数百トークンの計画書で、数万トークンの事故を防ぐ保険です。
原則3: キャッシュを冷やさない・壊さない
ボクが5,000円分の使用トークンを溶かしたのはここです!
例の「10分の1になる仕組み」には賞味期限があります。サブスクプランだと約1時間。
つまり、昼休みで1時間以上離席して戻ってきた最初のメッセージは、山を丸ごと読み直す「一番高い一発」になります。
長めに離れるなら、離れる前に引き継ぎ書を書かせておいて、戻ったら新チャット。これだけで無駄がだいぶ消えます。
途中で変えない!
チャットの途中でのモデル切替・思考レベル(effort)の変更・連携ツールの抜き差しは、作業机の書類が全損します。やるならセッションの頭で。
そして計測
/usage と打つと、何にどれだけ使ったかの内訳が出ます。ある実測記事によれば、キャッシュが効いているときと壊れたときでコストは10〜20倍違う。ダイエットと同じで、まず体重計に乗るところからです。
まとめ——省エネは「設計」でやる
- 原則1: 机を軽く — チャットは細かく切って引き継ぎ書。失敗は/rewind、区切りは/compact。常駐ファイルはダイエット
- 原則2: 社長に皿洗いをさせない — 作業は安いモデルへ委譲。モデル選びは頭で決める。複雑な仕事は計画から
- 原則3: キャッシュを守る — 1時間空けるなら新チャット。途中の設定変更はしない。/usageで計測
ぜんぶに共通するのは、「AIは何も覚えていない。毎回、机の上を全部読み直している」というひとつの理屈です。
ここさえ腹落ちすれば、あとは自分の作業の流れに合わせて応用が利きます。
ちなみにこの運用に変えてから、週間制限2日前で使用量が半分残っていました(2026年8月の実測)。溶かしていた頃には考えられなかった数字です。
最強のAIを、最強の燃費で。浮いた使用量で、もう一本作品を作りましょう!!
追記
節約がうまくできるようになり「使いきれなくて、もったいない!!!」と焦るようになりました。週間制限の前半で出し惜しみなして走る方がいいように思ったりしています
🎧 AIでアニメやゲームを作って生きてる実録は、毎朝こちらでしゃべってます:
[ナラティブ・ラボ 〜努力ゼロで人生を攻略する「バグ技」〜]
ボクは美容師です。AIの専門家ではないので、こうやって財布を溶かしながら覚えたことを、そのまま書き残していきます(授業料はボクがもう払ったので)。同じように「AIで作りたい」人は、登録しておいてください。




